焼入れ鋼加工におけるcBN工具の優位性
正常な切削加工をするためには
工具硬さは被削材の3倍は必要!
cBNエンドミルの特性
cBNエンドミルのコンセプト
放電加工から直彫り加工への工法改革。
- 納期短縮 例:金型設計5日+電極加工5日+放電・仕上加工5日 =計15日を
⇒金型設計5日+直彫り加工1日 =計6日に - 原価低減 (消費電力の 75%削減、電極製作も不要⇒ 省資源)
- 放電加工での排出液が出ない( 0 ⇒地球環境に優しい)
超硬コート品の2倍以上の加工速度、5倍以上の工具寿命
- 加工時間の短縮
- 長時間加工における工具交換の縮減
- 磨き工程の時間削減
直彫り VS 放電加工
ワ ー ク | ベベルギアキャビティ (60×60×50) |
被 削 材 | DC53(HRC60) |
加 工 機 | 安田工業 YBM640V |
使用切削剤 | オイルミスト(cBNはドライ加工) |
使用工具 | 超硬エンドミル5本、R1×8 cBNエンドミル1本 |
加工内容 | 超硬工具+cBN工具で直彫りの加工テスト。(従来工法である放電加工との時間および面粗度の比較) |
切削条件 | ||||
加工工程 | 使用工具 | 回転数(min-1) | 送り(mm/min) | 加工時間(min) |
下穴加工 | 超硬R5ボールエンドミル | 600 | 240 | 7.4 |
大荒加工 | 超硬φ10エンドミル | 4,000 | 2,500 | 6.2 |
中荒加工 | 超硬R3ボールエンドミル | 5,000 | 1,200 | 19.0 |
中仕上加工 | 超硬R1.5ボールエンドミル | 8,500 | 2,000 | 36.1 |
中仕上加工 | 超硬R1.0ボールエンドミル | 15,000 | 2,400 | 28.5 |
最終仕上加工 | cBNR1.0ボールエンドミル | 20,000 | 2,000 | 50.3 |
下穴加工 | 超硬R5ボールエンドミル | 600 | 240 | 7.4 |
大荒加工 | 超硬φ10エンドミル | 4,000 | 2,500 | 6.2 |
中荒加工 | 超硬R3ボールエンドミル | 5,000 | 1,200 | 19.0 |
中仕上加工 | 超硬R1.5ボールエンドミル | 8,500 | 2,000 | 36.1 |
中仕上加工 | 超硬R1.0ボールエンドミル | 15,000 | 2,400 | 28.5 |
最終仕上加工 | cBNR1.0ボールエンドミル | 20,000 | 2,000 | 50.3 |
【結論】
従来工法(放電加工+磨き加工)<約10時間> VS 直彫り工法 <約2.5時間>
よって、75%の時間が短縮された。
弊社CBN工具の特長~電界砥粒研磨処理~
未処理製品(砥石痕が見られ、面精度悪化、チッピングの原因となる)
処理製品(刃先が滑らかで高精度、長寿命化)
弊社CBN工具の特長~電界砥粒研磨処理~