焼入れ鋼加工 / cBNエンドミル
耐久データ – cBNラジアスエンドミル 切削テスト
テスト目的
cBNラジアスエンドミルを使用して、従来の超硬エンドミルでは加工効率の悪さと工具寿命の短さのため困難とされる高硬度材への細溝加工を試した。
テスト環境 | |
機 械 | YBM-640V |
被 削 材 | SLD(HRC60) |
切 削 液 | オイルミスト |
使用工具 | 協和精工(株)製cBNラジアスエンドミル(φ1×R0.1×6(有効長)) |
テスト内容
80×60×30mmのブロックに幅1mm、深さ6mmの溝を掘り込み、200倍での目視により評価する。
加工条件 | |
主軸回転数 | :18,000rpm(56.5m/min) |
送り速度 | :500mm/min(0.013mm/tooth) |
切り込み | :10μm×600回/1溝 |
切削長 | :80mm×600回=48000mm(48m)/1溝 |
加工時間 | :1時間42分/1溝 |
テスト結果
cBNラジアスエンドミルにて高硬度材に幅1mm×深さ6mm×長さ80mmの溝を10本加工することが可能であった。しかし、5本目以降の溝ではコーナー部に磨耗またはチッピングの跡が見られる。従って総切削長は48m×10溝=480mmだが、現実的には48mm×4溝=192mmとなる(超硬エンドミルの場合は1本で1溝加工が限度)。ただ、切削速度をもう少し(1.5~2倍)上げれば、もっと好条件での加工が可能になると思われる。
ガラス微細加工データ – ボールエンドミル加工
Table 1 Cutting conditions | |
Workpiece | Pyrex |
Tool | cBN, R0.2mm |
Feed rate | 0.24mm/min |
Axial depth of cut | 20μm |
Rotation rate | 20000rpm, 40000rpm, 60000rpm |
回転数と切削油剤が加工面に及ぼす影響 | ||
回転数 | Machined edge | Machined surface |
20000rpm | ||
40000rpm | ||
60000rpm |